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おりづるとは About us

ご挨拶

理事長
小西 博之

聞こえの不自由な方々にとって、文字情報は極めて重要なものです。
最近では、テレビの番組によっては字幕を選択できたり、大きな病院や役場などのロビーでは呼び出しにモニターが活用されるなど、聴覚に障害がある方にとっての配慮が徐々に広がりつつあります。
こういったハード面での整備は、関係者による様々な地道な運動によって普及してきました。
それらを支えるソフト面での活動のひとつに要約筆記があります。本当に目立たない、地味な活動で知名度も高くない要約筆記という、人と人をつないでいく取り組みについて、これからも広く社会に啓発していきますので、ご支援を賜りましたら幸いです。

活動内容

「聞こえに障害を持つ聴覚障害者、特に手話の分からない、中途失聴者・難聴者・難聴児に要約筆記を」をモットーに、学校での授業講演、技術や資格取得のための講義講習の要約筆記、日本映画や政見放送の字幕つけを行なっています。
市各区の文化祭、シンポジウムなどの応援活動、旅行、キャンプなどにも企画から参加。そのほか聴覚障害者問題を学び、その団体とともに要約筆記などの聞こえの保障について研究と運動に努めています。
また、ほかのボランティア団体との交流や会報「おりづる通信」を月1回発行しています。

要約筆記とおりづるの小史

1970年代

学校教育現場にOHP(オーバー・ヘッド・プロジェクター)が普及し始めました。
当時、中途失聴・難聴者は何か話し合いをするにも、手話がお互い理解できませんので、筆談したり、大人数では書いたメモを回し読みしたり、黒板に書くなどしてコミュニケーションを図っていました。
たまたま難聴の方の中に学校の先生がいて、OHPがそれらの代わりに使えるのではないかと難聴者の集まりに持ち込んで使いました。最初は、透明なシートに代わる代わる自分の発言を書き込みました。
そのうち補聴器で聞こえる難聴の軽い方が発言の内容を聞きとり、代わりに書いてあげたそうです。これが要約筆記の原型になりました。
次いで手話サークルの聞こえる人が変わって書くようになり、中途失聴・難聴者の集まりには欠かせないコミュニケーション手段になりました。

OHP(オーバー・ヘッド・プロジェクター)
OHP(オーバー・ヘッド・プロジェクター)
1974年

広島県難聴者協会の総会で初めてOHPを使用しました。軽度の難聴者や発言者自身が書きました。
なお、現在はOHPからOHC(オーバー・ヘッド・カメラ)に移行し、また手書きのほかにパソコン要約筆記(パソコンのキー入力による文字表示)も広く行われています。

1975年

手話サークルによる要約筆記が始まりました。

1980年

手話サークルの協力を得て、第1回要約筆記奉仕員養成講座が開催されました。その後、講座修了者による要約筆記研究会が発足しました。

1981年

厚生省の身体障害者社会参加促進事業のメニュー事業として要約筆記奉仕員養成事業が始まりました。

1983年

広島市要約筆記サークルおりづる(以下「おりづる」)が誕生しました。

1985年

上記メニュー事業に要約筆記奉仕員派遣事業が追加されました。
「おりづる」はその後、各区社会福祉協議会による要約筆記入門講座や広島市要約筆記奉仕員(平成24年度からは「要約筆記者」)養成講座の受講者を中心に、会員は徐々に増え、各区に支部を設立していきました。

2009年

広島市民賞を受賞しました。

2010年

第12回全国ボランティアフェスティバルひろしまにおいて厚生労働大臣賞を受賞しました。

2013年

おりづるは、創立30周年を迎えました。

2016年

特定非営利活動法人(NPO法人)広島市要約筆記サークルおりづるとして新たなスタートを切りました。

2019年

広島市東区光町に事務所を設けました。

団体概要

設立 1983年
支部会員数 おりづる正会員:58人 賛助会員:68人(2020年8月10日現在)
代表者 理事長:小西 博之
連絡先 TEL:082-559-4024 FAX:082-559-4419
アクセス
【おりづる事務所】〒732-0052 広島市東区光町1-11-5 チサンマンション広島 919号室